ESTAとは

アメリカへ渡航する際、日本をはじめビザ免除プログラム(VWP)の対象国は、短期商用や観光目的での90日以内の滞在であれば、ビザ無しで渡航できます。

しかし2009年から、アメリカに入国する全ての渡航者は、事前に電子渡航承認システム「ESTA」を取得する事が義務づけられました。

ESTAの正式名所は、「Electronic System for Travel Authorization」です。

事前にESTAの登録が済んでいないと、アメリカの入国や搭乗を拒否されてしまうので注意が必要です。

すでにビザを取得している場合は、ESTAの申請は必要ありません。

ESTAの申請方法

ESTAの申請は、ESTAの公式サイトから手続きを行います。

申請に必要なものは、申請料金支払いのためのクレジットカードと、パスポートに記載されている情報です。

申請料金とお支払い方法

ESTAの申請手続きにかかる費用は、1人につき$14で、クレジットカード/デビットまたはペイパルでの支払いとなります。

利用できるクレジットカードは、以下のとおりです。

  • Master card
  • Visa
  • AMERICAN EXPRESS
  • DISCOVER(JCB,Diners club)

申請時に記入する項目

申請に必要な記入項目は以下のとおりです。

  • 申請者情報
  • パスポート情報
  • 国籍/両親
  • 連絡先情報
  • 勤務先情報
  • 米国内の連絡先情報(宿泊先など)
  • 緊急連絡先

公式サイトによると、申請にかかる時間は1人につき平均20分とされていますが、質問項目が多いので、20分から30分位を目安と考えておきましょう。

申請内容はパスポート情報なので、入力する際は、アルファベットで入力です。

緊急連絡先は、米国滞在中の宿泊先(ホテルなど)と、国外の緊急連絡先(ご自宅など)を申請します。

ESTA申請は記入項目がとても多いです。メールアドレスの間違いにミスがあると、認証確認に必要なIDが届かないなどのトラブルになってしまいます。

申請内容は入念にチェックをし、記入ミスの無いように、じゅうぶんに注意してください。

ESTA申請が認証されるまでにかかる時間

申請項目を全て記入し、お支払いが完了すれば申請は終了です。

ESTA申請が認証結果がわかるまでにかかる時間は、最長で72時間です。
もちろん、数十分で承認される場合もあります。

申請結果は、以下の3通りです。

  1. 認証が承認されました。
  2. 渡航は承認されませんでした。
  3. 認証は保留されました。

①は承認②は非承認と、判断がわかりやすいと思います。

③は、承認が否決されたわけではなく、「即時判断が難しいため審議中です」という内容です。

③の場合でも、通常72時間以内に承認結果が表示される事になっているので、時間を置いてから、再度確認をするようにしましょう。

アメリカ政府は、オンライン上で確認がとれるように、渡航の72時間前までにESTA申請を行う事を推奨しています。

もし、推奨時間までの申請を忘れてしまっていても、渡航前であればいつでも申請は可能です。

有効期限

ESTAは一度承認されると、期限内であれば何度でも利用する事ができます。
旅行の度に、申請する必要はありません。

ESTAの有効期限は承認日より最長2年間ですが、パスポートの期限が切れると同時にESTAも無効となってしまうので、注意しましょう。

ESTAの承認は入国許可ではない!

ESTAは、ビザ免除プログラムに基づいて渡航の許可を得たという事であって、入国許可がおりたという事ではありません。

入国審査の許可は、米国到着時に、現地の入国管理官が判断を下します。

ESTAが承認されていても、何らかの理由で、現地で入国が認められないと判断されることもあるものだと認識しておいてください。

自己申請が困難な方

ESTAの申請は情報入力だけの簡単なものですが、「ネットが苦手」や「支払いに必要なカードを所有していない」という方もいるでしょう。

自分での申請が難しいという方は、旅行会社がESTA申請の代行をしてくれる場合もあるので、調べてみるのがオススメです。

ESTA申請を代行してくれる旅行会社は多いようですが、自分で申請するよりも所要時間が長くかかったり、別途代行手数料が必要になる事があります。

旅行会社によってサービスは様々なので、利用する旅行会社にお問い合わせください。

なかには、アメリカ政府とは全く関係のない、第三者が無許可で模倣サイトをたちあげ、情報提供料や情報手数料をとっている団体も存在しています。

もちろんアメリカ政府は、これらを利用する事は推奨していないので、代行を利用するのであれば、旅行会社にお願いする方が良いでしょう。